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小児矯正Q&A

よくある質問

皆様からの様々な質問のなかから、小児矯正に関係あるものを拾ってお答えします。
よくお読みになって、矯正治療について正しい理解を深めていただきたく思っているからです。
もっと詳しくお知りになりたい場合は是非、予約をして専門医に相談をしてください。
ていねいに説明いたします。

子どもの矯正は、早ければ早いほどいいのでしょうか?

確かに、歯科医の中には「早ければ、早いほどいい」という方もいます。
しかし、矯正歯科の専門医としては、基本的には、前歯4本、大人の歯が出てから、永久歯列が完成するまでが適当な時期と考えます。

ただし、骨格的に問題のある方には、早く来てほしいと思います。
骨格的に問題のある方には、小児矯正もやった後で、さらに矯正が必要な場合があります。

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矯正治療は痛いのでしょうか?

一般的に、「まったく痛みを感じない」とはいきませんが、個人差があります。
特に、装置に慣れるまでは、違和感を訴えることが多いようです。

また、最初は「発音がしにくい」ということもありますが、こちらもだんだん慣れていきます。

痛みの種類によって、適切に対応をしていきます。
みが原因で矯正治療を中止した例はほとんどありませんので、あまりご心配することはないでしょう。

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矯正治療は、いくつまでできますか?

以前は、「大人の矯正は難しい」といわれていましたが、今では外科処置によって、土台の骨から動かすことが可能なので、骨さえしっかりしていれば何歳になっても治療は可能です。

ただし、矯正が必要なほど歯並びに問題があれば、当然、歯周病を抱えている方も多いはずです。
ならば、歯周病がひどくならないうちに矯正治療をしたほうがよいでしょう。
永久歯列が揃っていたら、できるだけ早く治療するほうが、患者さまにとって得だと思います。

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子どもが周囲の目を気にします。目立たない矯正方法はありませんか?

目立ちにくい装置を選択することはもちろん可能です。
ただ「効果」の点でいえば、外側に装着する装置に比べると治療効果が落ちるといわざるをえません。

当院では、治療の効果などについて、ご理解をいただいたうえで、歯の表面ではなく裏側に装着するものや、自然な歯の色に近い白いセラミック性のものなど、一人ひとりに最適なものをご提案します。

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矯正治療は、保険は適用にならないのでしょうか?

基本的には、矯正治療は保険適用にはなりません

ただし、治療としてその必要性が認められる外科矯正治療については、自立支援医療(更生・育成医療)指定医院では、健康保険が適用できます。
当院は指定医院です。
詳しくは、お問い合わせください。

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息子の矯正について悩んでいます。
上の前歯のとなりの2番目の歯が内側にはえてきました。
私も前歯の歯並びが悪いです。
私のようにならないために、痛くなく、時間がかからず、きれいな歯並びになるには何歳頃から、矯正治療を始めたら良いでしょうか。

歯並びの悪さは、程度も形態も人によって違います。

お母さまはよく気がつかれましたね。
2番目の歯の引っ込み具合や、その歯や周囲の歯の大きさや状況、歯の生えるあごの骨の大きさ等により自然に良い位置にはえてくることもあれば、より奥の位置にはえてきて、より難しい歯並びになることもあります。
いつ頃はじめたら良いかは人によって違います。
すぐ、専門の先生にみてもらいましょう。

適切な時期にはじめることができます。

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子どもを不正咬合にしないようにするにはどんな注意が必要ですか。

簡単にまとめてみますと、
第1は、乳歯も永久歯もむし歯にしないことです。
第2は、しっかりかみ、回数をたくさんかむことです。
第3は、頑固な指しゃぶりをやめること。
第4は、口呼吸をしないことです。

ご心配な点がある場合には、どうぞご遠慮なくご相談ください。

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子どもの歯並びや咬み合わせが悪いようにおもったら、乳歯のうちでも受診した方が良いですか。

乳歯の歯並びは、見た目はどの子も、とっても良く似ていますが、よく見ると一人一人皆違います。
歯並びやかみ合わせが悪いように思った時には、乳歯のうちは、矯正歯科専門医のアドバイスだけでよくなることもありますし、簡単な装置で良くなることもあります。

また、難しそうな症例と判断した場合にはこれからの対応の仕方を丁寧にご説明します。

是非、受診して相談なさった方がいいですよ。

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なるべく子供の歯を抜かないで矯正治療をしたいのですが、、、、

抜かないで出来る場合と、どうしても抜かないと良い結果を得る事が出来ない場合とがあります。

例えば、5人がけのベンチに6人が座ろうとする時、誰かが座れなかったり、浅くかけて、みんながお尻が少しづつはみだして座らなければならないですね。
歯の場合も顎が小さくて歯が大きい人の場合にはどの歯かを抜かなければならなくなります。

また年齢によっては、あごの拡大をする事もあります。
たとえば、上の歯列の幅が狭くて奥歯のかみ合わせが横にずれている交叉咬合で歯を抜かずに治す場合には歯が座っているベンチを広げて歯がきれいに並ぶように隙間を作る場合もあります。

また、奥歯を少しずつ後方に動かして前後的に隙間を作る場合もあります。
あごには上あごと下あごがありそれぞれ、構造も成長の仕方も違います。
上あごは左右の骨がこどもの頃にはまだ継ぎ目が固まっていないのでその部分を広げる事によって隙間をつくることができ、きれいに整列する事が出来る場合もあります。

しかし、下あごは最初から1個の骨から出来ています。
従って上あごのように、まんなかを拡大することはできません。
症例によっては奥歯などの内側に傾いている歯を起き上がらせて整列させ、上の歯と噛み合わせる事が出来る場合があります。
この場合には下の歯にも装置をつけるようになるでしょう。

知っていていただきたいのは、症例によってあごを拡大しても良いひとと、拡大してはいけない人があるという事です。
専門医は無理に拡大した場合は一時的にはきれいにならんでも、下の歯とのかみ合わせがわるかったり、また、口の回りの筋肉や頬の筋肉の力で元に戻ろうとし、将来安定しない場合がおおいことをよく知っています。
歯を抜かない矯正治療を宣伝している歯科医もおります。
しかし矯正歯科専門医は、本当にぬかないで、口元も、歯並びも、かみ合わせもきれいに安定できるかを予測して、抜歯するかしないかを診断します。
短絡的に「抜きたくない」などと、考えないで、不正咬合にはどうしても歯を抜く治療が必要な場合もある事をご理解ください。

この矯正治療のために歯を抜くか抜かないかということは、永久歯列の矯正治療の場合に起きる問題の場合が多いです。
しかし、子供の矯正がうまくおこなわれているかどうかが大きな影響を与えることは間違いありません。

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学校検診で「不正咬合」といわれて、歯医者さんに行くように言われたときにはどうしたら良いですか。

矯正歯科医にまず相談を。
定期的な観察や、必要な場は治療も考えます。


昔はむし歯のチェックに力を注いでいた学校保健法も 今は、不正咬合もチェックすることはご存知だと思います。
しかし、学校歯科医は矯正歯科専門医でない場合が多いです。
また、身体検査の一部として大勢の児童生徒を検診しますので、よく見ることができないことがあります。
これを確かめるためにも、不正咬合にチェックされた場合には是非、専門医を受診してください。

小学生の矯正治療をする場合には上あごと下あごをふくめた顔の発育は部分的に発育の時期が違いますのでこれを考慮に入れることが必要です。
小学生では上あごは早い時期に大勢に発育します。
下あごは発育が遅いのです。
たとえば、反対咬合の場合には下あごが上あごの発育を押さえてしまいます。
反対咬合の治療は低年令で始まることもあります。

この判断も是非、専門医にしてもらってください。

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子供に歯が生えてきました。
不正咬合にしないようにするにはどうしたら良いでしょう。

もちろん乳歯の歯並びについてもご相談ください。

むし歯にしないこと、しっかり噛むこと、噛む回数を多くすることを、習慣づけることです。
それには、歯を磨くこと、食事はお父さん、お母さんと一緒に食事をすることが大切です。
ちょっとしたアドバイスを差し上げることだけの場合もあります。

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矯正装置をつけて学校の授業や部活動、クラブ活動、スポーツに支障はないですか。

特殊な場合をのぞいて支障はないでしょうが、その場合には治療中でも、主治医に相談しましょう。
ほとんどの場合対応する方法があります。

たとえば、装置を入れたばかりのときには人によっては話にくい、痛みがあることがあります。
これは、主治医にご相談すれば、良い対処の仕方を考えてくれますのでひどいことはないでしょう。
部活動は主に、管楽器、球技、格闘技などですが、それぞれに対処の方法がありますし、当院の滋樹先生は、ホルン、バイオリン、ハンドボール、空手の経験者ですので、お気持ちの理解が早いでしょう。
私どもの経験ではどちらかと言えば、スポーツよりも、けんか、ころんだ等の事故による方が多いような気がします。

また、顔をうった場合に矯正装置が入っていたために歯が抜けたり、折れたりせずに助かったという場合もありますので、一概に装置が危険ということもいえないかもしれません。

どうしても、スポーツをしていて矯正装置が気になる場合には、マウスピースでカバーする方法もありますので、担当医にご相談なさると良いでしょう。

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矯正治療中にむし歯になったときにはどうしたら良いですか。

むし歯なることはまれです。

むし歯にしない注意が大切です。
当院では装置装着前にはみなさんと歯科衛生士とマンツーマンで歯磨きの練習をします。
一定の歯磨きの能力を身につけてから、治療を開始します。
ただ、お子さんによっては矯正中に自覚が足りないこともあって、むし歯ができることもあります。

しかし、月に1度は来院して歯をしっかり磨いているかをチェックしますし、ごく初期のむし歯をみつけることができますし、歯が丈夫になるような処置をしたりします。

また、でこぼこの歯が整列するにつれ、裏にあった歯の部分に既にできていたむし歯が現れることもあります。
その場合は、かかりつけのホームドクターに直していただくように、こちらからお願いいたします。
(質問がありましたらこちらにお寄せ下さい。)

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