院長ブログ
2016年1月20日 水曜日
顎がちいさいので という相談
相談に見える患者さんで、顎が小さいので とおっしゃって見えるかたがいらっしゃいます。
顎が小さいというのをどのような意味で捉えているかは患者さんそれぞれで、実はその「小さい」という言葉の意味が共有されていないことも少なくありません。いわゆる出っ歯で下顎が小さいという場合と、歯がならびきれずでこぼこがあるので顎が小さいという二つの意味があると思います。
上顎に対して下顎が小さい場合は、下顎をより成長させて出っ歯の原因となるような骨格的な問題を解決するような方法をとることが多いです。この治療は多くの場合永久歯が完成してからはなかなか難しいので、小学生中学年までには着手したい治療になります。
もう一つの場合は、でこぼこの原因が本当に顎が小さいことが原因かどうかを確認することが大切です。これは上顎のでこぼこでも同じですが、顎の大きさが普通でも歯が大きければやはりでこぼこは出てきてしまいます。そういう場合、顎を普通以上に大きくして治療するのが適切なのでしょうか。実際には上顎は横に広げる(拡大)することで歯がはえる場所を大きくすることができますが、下顎はその構造上矯正装置で顎自体を広げて大きくすることができません。
下顎は前後方向には骨格的不正を改善はある程度できますが、横方向には矯正装置をつかって骨格的な問題を解決することはできないのです。
私をはじめ、多くの矯正専門医は顎を広げることについて、前歯が4本生えたぐらいの段階では、まだ自然に顎が広がる時期なので特に下顎についてはなにもしない場合が多いと思います。なぜならこの段階で装置を入れても入れなくても同じ結果になる可能性が高いからです。
このことは、多くの歯科医も誤解しているところです。拡大とか顎を広げるという治療が提案された場合は、念のため矯正専門医のセカンドオピニオンをおすすめします。
顎が小さいというのをどのような意味で捉えているかは患者さんそれぞれで、実はその「小さい」という言葉の意味が共有されていないことも少なくありません。いわゆる出っ歯で下顎が小さいという場合と、歯がならびきれずでこぼこがあるので顎が小さいという二つの意味があると思います。
上顎に対して下顎が小さい場合は、下顎をより成長させて出っ歯の原因となるような骨格的な問題を解決するような方法をとることが多いです。この治療は多くの場合永久歯が完成してからはなかなか難しいので、小学生中学年までには着手したい治療になります。
もう一つの場合は、でこぼこの原因が本当に顎が小さいことが原因かどうかを確認することが大切です。これは上顎のでこぼこでも同じですが、顎の大きさが普通でも歯が大きければやはりでこぼこは出てきてしまいます。そういう場合、顎を普通以上に大きくして治療するのが適切なのでしょうか。実際には上顎は横に広げる(拡大)することで歯がはえる場所を大きくすることができますが、下顎はその構造上矯正装置で顎自体を広げて大きくすることができません。
下顎は前後方向には骨格的不正を改善はある程度できますが、横方向には矯正装置をつかって骨格的な問題を解決することはできないのです。
私をはじめ、多くの矯正専門医は顎を広げることについて、前歯が4本生えたぐらいの段階では、まだ自然に顎が広がる時期なので特に下顎についてはなにもしない場合が多いと思います。なぜならこの段階で装置を入れても入れなくても同じ結果になる可能性が高いからです。
このことは、多くの歯科医も誤解しているところです。拡大とか顎を広げるという治療が提案された場合は、念のため矯正専門医のセカンドオピニオンをおすすめします。
投稿者 高橋矯正歯科医院