院長ブログ
2015年6月24日 水曜日
子どもへの不適切な矯正歯科治療の実態調査の報告 2
少々間が空いてしまいましたが、その2です。
5:
相談転医の理由で半数を占める治療の方法についの内容の抜粋です。
・一般歯科で「床矯正」をやっていたが全然改善しなかった。
・12~18歳まで一般歯科で矯正治療に7年間通院。歯並びの治療は終了したので咬み合わせの治療は別の医院に行くように言われた。
・小児歯科医が「床矯正」のみで歯列の拡大を続けてきたが抜歯治療に移行せざるを得なくなり当院に助けを求めてきた。
・充分な検査も行わず非抜歯で上下の拡大のみを行っていた。治療費も高く期間も長かった。
以上のようなものとなっています。当院における再相談の内容と比べても大きくかわるものではなく、全国的な傾向なのだなあと思います。
6:診断資料の調査
矯正治療の診断にはセファロとわれわれが呼ぶ矯正用のレントゲンが必要ですが、約4割がセファロの撮影およびその分析をしていないという結果が出ています。
この結果には少々驚きです。私などはセファロを撮らずに治療開始というのは怖くてできません。
また7割の患者さんが治療に対して充分な説明を受けていないというアンケート結果が出ていますが、これはセファロ分析をしていないのですから当然です。客観的な説明などできるわけがありません。
7:前医の勤務形態
再相談もしくは転医に来る前の矯正はどのような先生が行っていたかということです。その内訳は
常勤の一般歯科医:54.5%
常勤の小児歯科医:12.2%
非常勤の矯正歯科医:20.5%
まあ、これも当然そうなると思います。まずは矯正専門でないところで、セファロなどの設備が本当に整っているのかどうかというのが大きな問題です。非常勤の矯正専門医の場合、その技術知識は千差万別と思いますが、設備が整っていない診療所であればその知識や技術は活かすことができません。
最近はこの日本臨床矯正歯科医会からの発信による新聞記事を見たのでというような来院が増えております。そういう方の多くは、やはりお子さんが今まで矯正治療を受けていた先生の方針ややり方に疑問を感じての来院です。当院では定期的に患者さんを紹介いただく小児歯科の先生はいらっしゃいますが、そういう先生はどのあたりを専門医以外での限界にするかという判断がしっかりととれています。問題はそうでない場合です。不安な点がある場合は必ず専門医に相談していただければと思います。
5:
相談転医の理由で半数を占める治療の方法についの内容の抜粋です。
・一般歯科で「床矯正」をやっていたが全然改善しなかった。
・12~18歳まで一般歯科で矯正治療に7年間通院。歯並びの治療は終了したので咬み合わせの治療は別の医院に行くように言われた。
・小児歯科医が「床矯正」のみで歯列の拡大を続けてきたが抜歯治療に移行せざるを得なくなり当院に助けを求めてきた。
・充分な検査も行わず非抜歯で上下の拡大のみを行っていた。治療費も高く期間も長かった。
以上のようなものとなっています。当院における再相談の内容と比べても大きくかわるものではなく、全国的な傾向なのだなあと思います。
6:診断資料の調査
矯正治療の診断にはセファロとわれわれが呼ぶ矯正用のレントゲンが必要ですが、約4割がセファロの撮影およびその分析をしていないという結果が出ています。
この結果には少々驚きです。私などはセファロを撮らずに治療開始というのは怖くてできません。
また7割の患者さんが治療に対して充分な説明を受けていないというアンケート結果が出ていますが、これはセファロ分析をしていないのですから当然です。客観的な説明などできるわけがありません。
7:前医の勤務形態
再相談もしくは転医に来る前の矯正はどのような先生が行っていたかということです。その内訳は
常勤の一般歯科医:54.5%
常勤の小児歯科医:12.2%
非常勤の矯正歯科医:20.5%
まあ、これも当然そうなると思います。まずは矯正専門でないところで、セファロなどの設備が本当に整っているのかどうかというのが大きな問題です。非常勤の矯正専門医の場合、その技術知識は千差万別と思いますが、設備が整っていない診療所であればその知識や技術は活かすことができません。
最近はこの日本臨床矯正歯科医会からの発信による新聞記事を見たのでというような来院が増えております。そういう方の多くは、やはりお子さんが今まで矯正治療を受けていた先生の方針ややり方に疑問を感じての来院です。当院では定期的に患者さんを紹介いただく小児歯科の先生はいらっしゃいますが、そういう先生はどのあたりを専門医以外での限界にするかという判断がしっかりととれています。問題はそうでない場合です。不安な点がある場合は必ず専門医に相談していただければと思います。
投稿者 高橋矯正歯科医院