院長ブログ

2015年2月18日 水曜日

先日の矯正相談でお母様に質問されたこと

先日、相談にいらっしゃっていただいたお母様は、私達のホームページを良く読んでいただいているようでした。
その上で、近所に月に何回か矯正の先生が来ている診療室があるのですが、そことは違うのでしょうか?とご質問いただきました。

矯正の先生が来ているというだけでは、どういったキャリアの先生がいらしているかはわからないのですが、お子様の治療の場合において、明らかに専門開業医と異なるのは、その先生がお子さんが大きくなるまでずっとみてくれるのかどうかというところです。

例えば6歳で反対咬合のお子さんが初診相談にいらっしゃったとします。通常は一旦は前歯の反対咬合を治して成長観察をします。
その後、成長観察を14歳くらいまでしたとすると、でこぼこがかなりあったりした場合は、そこからブラケットをつけますので、治療の終了は16歳くらいになります。その間同じ先生がみているのか、何度か先生が変わってしまうのか。担当医が代わるのは必ずデメリットになるわけではありません。しっかりした先生であるほど、担当医が変わるデメリットが生じないようにしっかりした引き継ぎを行なうと思います。

でも、専門開業医では引き継ぎの心配は基本的にはありません。矯正治療は、治療することで大きなメリットはありますが、必須の治療ではないことがほとんどです。矯正治療をしなくても生きていくことはできます。でもそういう治療であるからこそ、患者さんや保護者の方との対話が重要であると感じています。また本人が何を気にしているかということも成長とともに変わってくることはしばしばあります。そういうことを患者さんから引き出せる人間関係の構築も矯正治療では大切な要素ではないかと考えています。


投稿者 高橋矯正歯科医院