院長ブログ

2014年5月26日 月曜日

舌の癖を治すことが矯正治療には大切です

 子供の矯正治療を行なうのにあたり、重要なのは舌などの癖です。

 小学校入学前後で、奥歯を噛みあわせても前歯があたっていない開咬という症状の場合は、上下の前歯の隙間から、舌を前に出している癖があることが疑われます。
 
 これは、ものを飲み込むときにはっきり現れることが多いですが、いわゆる食べたり飲んだりしている以外のときでも、みられることがあります。
 
 このような場合、当院では口腔筋機能療法という指導を通じて、舌の癖を取り除き正しい舌の動きや位置を覚えてもらうようにします。この訓練を行なうと、それだけで上下の前歯の間の隙間が閉じてくることもあります。

 癖を治すというのはそれなりに大変ですので、このような癖があることがわかればトレーニングができる年齢、幼稚園年長くらいからにはなりますが、早めに治していくことが成功の鍵と思います。

 矯正専門医では、相談で初めて来院されてお口の中を拝見するとき、歯のみならず、舌そして、舌に影響を及ぼす扁桃腺の様子も確認するところが多いと思います。特に子供の矯正治療ではそこからの成長がどうなるかということが大変大切ですので、歯だけでなく広い視野を持って患者さんを診る必要が大きくなります。

投稿者 高橋矯正歯科医院